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3月22日 3時29分
アメリカで、台湾との間で閣僚などの往来を促進する法律が成立したことに中国が反発する中、アメリカ国務省の高官が台湾を訪問し、台湾の民主主義を守るための決意はこれまでになく強くなっているなどと発言し、台湾とのさらなる関係強化を目指すアメリカの姿勢を強調しました。

アメリカのトランプ大統領は、今月16日、台湾との間で、これまで控えてきた閣僚や高官を含むあらゆるレベルの往来を促進する「台湾旅行法」に署名し、これに対して「1つの中国」を主張する中国が強く反発しています。

こうした中、21日、アメリカ国務省で東アジア政策を担当するウォン次官補代理が台湾を訪れて蔡英文総統とともに台北で開かれた催しに出席しました。

このなかでウォン次官補代理は、民主的であり、持続的な経済成長を見せる台湾の姿はインド・太平洋地域の国々に希望を与えると述べました。
そのうえで、「台湾の人々との関係を強め、民主主義を守るための力を支える、そのための決意はこれまでになく強くなっている」と述べ、台湾との関係強化を目指すアメリカの姿勢を強調しました。

ウォン次官補代理の台湾訪問は、「台湾旅行法」が成立する前から決まっていたものですが、法案成立後にアメリカ政府の高官が台湾とのさらなる関係強化に言及したことで、今後、中国の反発が強まることも予想されます。