航空機産業や宇宙開発の歴史を紹介する岐阜県各務原市の「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」が24日、リニューアルオープンした。航空機の実機や惑星探査機の実物大模型など国内最多となる計43機が展示され、航空と宇宙の博物館としては国内最大規模。

太平洋戦争中に同市で造られた旧日本軍の戦闘機「飛燕」の実機や、ゼロ戦の試作機「十二試艦上戦闘機」の実物大模型が展示の目玉。国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」の実物大模型では内部もリアルに再現した。

平成8年に各務原市にできた博物館が老朽化し、客足も落ち込んでいたため一時休館して改装。展示面積は従来の1・7倍の約9400平方メートルとなり、年間50万人の来館を目指す。

リニューアルを記念する式典で、博物館のアンバサダーを務める宇宙飛行士の山崎直子さんは「この博物館には先人たちの空への挑戦の足取りが刻まれている。産業や教育の拠点となれるよう取り組んでいきたい」とあいさつした。

家族で訪れた愛知県小牧市の小学5年、成瀬太遥君(11)は「日本に1機しかない『飛燕』をこんなに近くで見られるなんて。スリムできれいな形だった」と笑顔で話した。



産経WEST 2018.3.24 12:45
http://www.sankei.com/west/news/180324/wst1803240048-n1.html