名刀を擬人化したオンラインゲーム「刀剣乱舞」をきっかけに、約3年前に火が付いた刀剣ブームがさらに広がりを見せている。人気を支えるのは「刀剣女子」と呼ばれる若い女性たち。展覧会などが各地で計画され、現在開催中の奈良市の春日大社や薬師寺の刀剣展にも女性たちがこぞって詰めかけている。ブームを通して鑑賞眼を養い、知識を深めていく刀剣女子。彼女たちはなぜ日本刀に魅了されるのか。(岩口利一)

国宝・重文の名刀に熱い視線

 2月24日。薬師寺境内はいつもとは違う雰囲気に包まれていた。

 同寺聚宝館で開催されている「噂(うわさ)の刀展III」(日本刀剣博物技術研究財団の特別協力、4月8日まで)の特別展示として、この日から2日間、名刀の「大倶利伽羅広光(おおくりからひろみつ)」などが並ぶことになったからだ。特別展示は両日合わせ、3500人余りが訪れる盛況ぶりだった。

 一方、春日大社国宝殿では本殿創建1250年を記念し、「伝説の名刀たち」展(3月26日まで)を開催中。目玉は昭和14年に宝庫で見つかってから約80年の時を経て、平安時代後期に製作された「古伯耆物(こほうきもの)」と呼ばれる最古級の日本刀であることが明らかになった太刀だ。さらに国宝、重文とファン垂涎(すいぜん)の名刀がずらり。

 両会場で目立ったのは女性客だ。ガラス越しに輝きを放つ太刀の数々を前に熱いまなざしを向け、しばらくその場を離れようとしない女性も多かった。



長いので続きはソースで
産経WEST 2018.3.24 18:00
http://www.sankei.com/west/news/180324/wst1803240003-n1.html