九州新幹線長崎ルート(長崎新幹線)の整備方法について、国土交通省は30日、投資効果などの試算を与党の検討委員会に示した。「フル規格」「ミニ新幹線」方式ともに投資に見合い、中でもフル規格が最も効果が高いとした。検討委は夏までにどの整備方法が適切か結論を出す。

 国交省は全線をフル規格化した場合と、既存の在来線設備に新幹線用のレールを敷いて走らせるミニ新幹線方式などを試算した。同方式は山形新幹線などで導入され、フル規格より整備費用は安いが走行速度は劣る。

 試算によると、追加でかかる整備費用はフル規格が約6千億円、ミニ新幹線は約1700億〜2600億円。1を超えると投資の効果があることを示す指数は、フル規格が3・3、ミニ新幹線が2・6〜3・1だった。

 現在の在来線特急の運行と比べ…

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