総務省が30日発表した労働力調査によると、2月の15〜64歳の就業率は76.0%と、比較可能な1968年以降で最高となった。完全失業率(季節調整値)は2.5%。前月と比べると0.1ポイント悪化したものの、バブル期並みの水準を維持している。

 厚生労働省が同日発表した2月の有効求人倍率(季節調整値)は前月から0.01ポイント低下し、1.58倍だった。勤めている人を示す就業者は6578万人で前年同月比で151万人増えた。増加は5年2カ月連続だ。

 雇用形態別にみると、正社員は前年同月比で33万人増、非正規社員は115万人増えた。2月は15〜24歳の若者や、60歳以上の高齢者でアルバイトをする人が増えて非正規社員が増加し、就業率を押し上げた。

 ハローワークで仕事を探す人ひとりあたり何件の求人があるかを示す有効求人倍率は前月比で0.01ポイント低下した。低下は12年9月以来の5年5カ月ぶり。ただ数値は1970年代以来の高い水準にある。

2018/3/30 18:32
日本経済新聞
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