https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180401/k10011387191000.html

子どもを受動喫煙から守るために、子どもがいる部屋や車の中などで喫煙しないよう
努めるべきとする東京都の条例が、1日施行されました。

東京都の「子どもを受動喫煙から守る条例」は、去年10月の都議会で成立し、1日、施行されました。

条例では、喫煙する人は、家庭内でも子どもと同じ部屋や子どもが乗っている車の中では
喫煙しないよう努めなければならないとしています。

また、公園や広場のほか、学校や児童福祉施設、小児科などの診療所の周辺の路上でも
受動喫煙の防止に努めるよう求めています。

そして、保護者に対しては、受動喫煙を防ぐ措置がとられていない施設や、飲食店などの
喫煙専用の室内に子どもを立ち入らせないように努めることも求めています。

条例は、18歳未満の子どもを守るべき対象としていて、火を使わない「加熱式たばこ」も含まれています。

条例に罰則はありませんが、東京都は、「子どもはみずからの意思で受動喫煙を避けることが困難で
保護の必要性が高い。すべての子どもが安心して暮らせる環境の整備は社会全体の責務だ」としています。

都は、このほか、2年後の東京オリンピック・パラリンピックまでに受動喫煙対策を強化する都独自の
罰則付きの条例の制定を目指し、現在、内容を検討しています。