『男たちへの挽歌』 マイケル・ムーア
1920年になって初めて、俺たちは女に選挙権を与えた。そしたらどうなったと思う?
依然として男が権力を握っている!
全くどうなってんの?
彼女たちは、男の政治家をまとめて養老院に叩き込むことだってできたはずだ。
なのに、彼女たちは何をやったか?
俺たち男に投票したんだ!
訳がわからないよな。今までこんな話を聞いたことがあるか?
抑圧されていた集団がいたけど、突然、その数によって優位に立てる立場についた。
なのに、いざ蓋を開けてみると――彼らの圧倒的大多数が、自分たちを抑圧している相手の方に投票したっていうんだぜ?