「漫画村」がGoogleの検索結果から排除、削除申請者はハーレクイン

 著作者や出版社に無断で漫画作品をアップロードして閲覧可能にしていると大きな問題になっていた違法サイト「漫画村」がGoogleの検索結果から排除された。米国のデジタルミレニアム著作権法(DMCA:Digital Millennium Copyright Act)に基づく著作権侵害申請によるもの。申請者は日本の出版社ではなく、カナダの女性向け恋愛小説大手であるハーレクイン・エンタープライズと、同グループの日本支社であるハーパーコリンズ・ジャパンである。

 ハーパーコリンズ・ジャパンはソフトバンククリエイティブと共同で、恋愛小説のコミカライズを行っており、それらを「漫画村」が違法にアップロードしていたと見られる。ただし、4月11日18時現在、漫画村はアクセスできない状態になっており、申請されたURLがどの作品に該当するかは確認できない。


漫画村は現在Bad Gateway表示になっている

 漫画村はユーザーの9割がスマホ経由で、中高生など若年層によるカジュアルな利用が多いとみられている。DMCA著作権侵害申請によるGoogle検索からの排除の成功はこうした利用者を漫画村から遠ざける効果が見込まれる。

 今回の申請の成功は、漫画村のような著作権侵害サイトの無力化に向けて大きな一歩となる可能性がある。
http://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/news/18/00830/