朝日新聞 2018年4月17日18時31分

政府が緊急措置として接続遮断(サイトブロッキング)先の一つとして名指ししていた漫画雑誌などを無料で読める海賊版サイト「漫画村」が17日午後3時半ごろから接続できなくなった。
接続事業者の関係者によると、事業者側ではサイトへの接続遮断をしておらず、運営者側が関連するサーバーへの経路を自ら閉じたとみられる。

数日前から接続が不安定になっていた漫画村は17日午後3時32分、接続できなくなった。
業界関係者によると、漫画村のアドレスが使えなくなったためとみられる。さらに海賊版漫画の画像データが保管されていた別のサーバーへの接続もできなくなった。
これらの操作は、運営管理者ら内部を知る人物しか設定することができず、事実上閉鎖したとみられる。

コンテンツ海外流通促進機構(CODA)の集計によると、漫画村は昨年9月からの半年間で、同サイト訪問者数は延べ6億2千万人。被害金額は推計で約3200億円に達するという。
日本国内からの接続が9割以上を占めていた。(編集委員・須藤龍也)

https://www.asahi.com/articles/ASL4K5K8LL4KULZU00N.html?iref=pc_ss_date