名大病院、違法残業 事務職員、協定越え
2018年4月18日 13時11分
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2018041890131132.html

 名古屋大病院(名古屋市昭和区)が2016年、労使協定(三六協定)で定めた上限を超えて、事務職員7人に時間外労働をさせていたとして、名古屋東労働基準監督署から是正勧告を受けていたことが分かった。勧告は同年12月2日付。
 同病院によると、協定では時間外労働の上限を月45時間とし、年6回を限度に月60時間までの残業を認めている。だが労基署の調査で、これを超えて働いていた事務職員7人が確認され、うち1人は同年4月に時間外労働が99時間に上っていた。当時、年度初めの担当者の入れ替わりで、事務が多忙だったという。医師の違法残業は確認されなかった。
 病院は勧告後、多忙な職員をカバーする体制整備や、時間外の会議の見直しなどを進めたという。人事担当者は「勧告を重く受け止め、二度と起こらないように努めたい」と話した。