https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180419/k10011409641000.html

現職の自衛官が民進党の参議院議員に罵声を浴びせたことについて、小野寺防衛大臣は、
参議院外交防衛委員会で改めて謝罪したうえで、事実関係を調査し、厳正に処分する考えを示しました。

防衛省の統合幕僚監部に所属する現職の自衛官は、今月16日夜、国会近くの路上で、
民進党の小西洋之参議院議員に対し、「お前は国民の敵だ」などと罵声を浴びせました。

これについて、小野寺防衛大臣は19日の参議院外交防衛委員会で「小西議員に対し大変、
不快な思いをさせてしまい、改めておわび申しあげる」と述べ、改めて謝罪しました。

そのうえで、「自衛官本人が不適切な発言をしたことを認めており、このようなことは自衛官を含む
防衛省職員としてあってはならないことだ。事実関係をさらに調査したうえで、判明した事実に基づき
厳正に対処したい」と述べ、厳正に処分する考えを示しました。

また、小野寺大臣は、問題の発覚後、記者団に対し「国民の1人として当然思うことはあると思う」
などと述べたことに、野党側から「擁護している」などと批判が出ていることについて、
「擁護しているということは一切ない。自衛官にも国民として憲法で保障された内心の自由は認められるものの、
自衛官としての身分上、たとえ勤務時間外であっても、その言動には気を付けなければならないのは当然だ」
と述べました。