近鉄南大阪線「大和川橋梁」上の線路を点検する作業員=2018年4月25日午前11時12分
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25日午前7時45分ごろ、近鉄南大阪線の矢田(大阪市東住吉区)−河内天美(大阪府松原市)駅間の大和川にかかる「大和川橋梁(きょうりょう)」(全長197メートル)で、橋脚の傾きを知らせるセンサーが異常を感知した。近鉄によると、橋梁上の線路がゆがんでいる形跡があり、橋梁も傾いているとみて原因を調査している。復旧の見通しは立っていないという。

同線は午前8時過ぎから大阪阿部野橋(大阪市阿倍野区)−河内天美駅間の上下線で運転を見合わせており、JRや南海線などで振り替え輸送している。

 近鉄によると、大和川橋梁は1923年に完成。線路が2本通っており、鉄筋コンクリート製の九つの橋脚で支えている。

 センサーが異常を感知した後、近鉄は運転を見合わせるまでの約25分間、上下線で徐行運転した。橋梁上を数本の電車が往来したとみられるが、けが人はいないという。

 気象庁によると、大阪市内では25日午前11時20分までの24時間に56ミリの降水量を記録。近鉄の担当者は「大和川が増水しており、雨の影響があった可能性もある」と話している。

 近鉄南大阪線の始発駅となる大阪阿部野橋駅では「再開のめどは立っていない」と説明するアナウンスが繰り返し流された。改札口付近には、利用客ら約100人が足止めされ、駅員に振り替え輸送などについて尋ねていた。仕事を終えて松原市の自宅に帰宅途中という女性(78)は「この後、病院に行く予定だったのに。タクシーで河内天美駅まで向かう」とうなだれた。

 府内では昨年10月に台風21号が発生した際、府南部の男里(おのさと)川にかかる南海本線の橋上の線路がゆがむトラブルが発生。現場を通過した普通電車が一時脱線するなどし、乗客5人がけがをした。【畠山哲郎、柴山雄太】

2018年4月25日 12時30分(最終更新 4月25日 12時40分)
毎日新聞
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