硫黄山噴火後水濁る 稲作中止へ

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20180505/5050002626.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

鹿児島と宮崎の県境にある霧島連山の硫黄山が先月噴火した後、ふもとの川の水が白く濁るなどの
影響が出たことを受けて、鹿児島県側の伊佐市と湧水町のあわせて750戸の農家では、
ことしの稲作の中止を決めるなど自治体が対応に追われています。

先月19日の噴火のあと、硫黄山近くに源流がある宮崎県えびの市の長江川では
宮崎県の調査で環境基準を超えるヒ素など5種類の有害物質が検出されています。

長江川と合流し、鹿児島県へ流れ込む川内川でも水が白く濁っているほか、
大量の魚の死骸が上流から流れてくるなどの影響が確認されています。

鹿児島県によりますと、今月1日に行った調査では環境基準を超える有害物質は検出されず、
水が白く濁っているのは長江川の有害物質が流れ込んだためだとみられるということです。

このため、川内川流域では環境基準を超える有害物質は検出されていないものの、
風評被害を防ぐためなどとして伊佐市で500戸、湧水町で250戸の農家が
ことしの稲作の中止を決めました。

5日は鹿児島県の三反園知事が現地を視察し、このうち伊佐市菱刈の川内川では、
流れてきた魚の死骸を引き上げる作業などにあたる地元の関係者から説明を受けました。
視察後、三反園知事は
「さまざまな要望を聞くことができた。国や宮崎県と連携し
住民の安心安全につながるよう対応していきたい」
と話していました。

鹿児島県は今後、水質調査を毎日行うなど監視態勢を強化するほか、
稲作の中止を決めた農家への補償などについて検討を急ぐことにしています。

05/05 19:48