・サービスの終了ではなく、PCのアプリがなくなる
・「バックアップと同期」に置き換わることで機能が増える
・ Googleドライブのデータも自動的に引き継がれる

仕事の効率アップや共有のしやすさから、Googleドライブを利用しているビジネスパーソンは多いだろう。

そんななか、「Googleドライブが5月12日をもって終了」との知らせが届き、動揺した人もいるのではないだろうか?

今後は、「バックアップと同期(Backup and Sync)」に置き換えるとのことだが、これまでGoogleドライブに保存していたデータはどうなる?

■「バックアップと同期」では何ができる?

そこで、ITに関する書籍を多数手がける、株式会社リブロワークスの代表取締役・小山哲太郎さんに、Googleドライブ終了に伴う影響やその後継である「バックアップと同期」の使い方を聞いた。

「サービス終了」は勘違い!? パワーアップして再登場!

Googleドライブが終了してしまうことで、何か影響はあるのだろうか?

小山さんいわく、「サービス自体が終了するわけではない」とのこと。

「今回のポイントは、Googleドライブのサービスが終了するわけではなく、Googleドライブというパソコンのアプリがなくなるということです。『バックアップと同期』というアプリに置き換わるだけで基本的にサービスは存続されるので、心配はいりません」(小山さん、以下同)

「Googleドライブ終了」とさまざまなメディアで取り上げられていたが、サービス自体が終了するわけではないとのこと。

なんとも紛らわしい…。

小山さんが言うには、「バックアップと同期」に置き換わることで、むしろ機能が増えるのだとか。

「従来のように、Googleドライブのサービスも使えるし、さらにGoogleドライブと同様に終了したGoogleフォトという写真のサービス、パソコンのバックアップなど機能が増えます。

GoogleドライブとGoogleフォトがひとつになり、さらに進化して新しいサービスになるイメージです。Googleのサイトから『バックアップと同期』をダウンロードすると、今までのGoogleドライブのアプリが上書きされて機能が増えた状態で使えるのです」

今回のGoogleドライブ終了に伴い、我々がすべきことは特になく、することと言ったら、「バックアップと同期」のアプリをダウンロードするだけ。

現在Googleドライブのフォルダに入っているデータも「バックアップと同期」に自動的に引き継がれるそうなので、ご安心を。

■「Drive File Stream」はあまり気にしなくてよい

続いて、もうひとつGoogleドライブに代わるものとして注目されている「Drive File Stream」についても聞いてみたのだが、こちらは「あまり気にしなくてもよい」と小山さん。

その理由は?

「『Drive File Stream』は、Googleが法人向けにやっている『G Suite』のサービスのひとつで、有料のサービスです。個人というよりは、複数人で作業する時に共同の保存領域が欲しいといった場合や会社のメールアドレスとGメールを連携する場合などに使うもの。

Googleドライブがパソコンの中身とサーバーを同期するのに対し、Drive File Streamは、パソコンのローカルには何も保存しないで、サーバー上にあるデータを直接いじるもので、パソコンのデータ量が減るというメリットはありますが、今までGoogleドライブで困っていなかったなら、特に必要はありません」

■「バックアップと同期」を賢く使うコツは?

「バックアップと同期」、「Drive File Stream」の特徴をそれぞれ聞いて、今後は「バックアップと同期」を使う機会が増えそうなことがわかった。

そこで最後に、小山さんがおすすめする「バックアップと同期」の機能を教えてもらった。

(1)ExcelやWordと似た機能がある

「Googleドライブの時から使っている人もいるかもしれませんが…。バックアップをとったり、同期したりするだけでなく、Excelのような表計算ができる『Googleスプレッドシート』やWordのようなワープロソフト『Googleドキュメント』などの機能もあります。

Excelだと、ファイルを共有する時にメールで送る人がまだまだ多いと思いますが、スプレッドシートならその手間が省け、同時に編集もできるのでおすすめです!」

>>2以降に続く

2018年5月6日 日曜 午後0:00
FNNプライムニュース
https://www.fnn.jp/posts/00302390HDK