http://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/2054331841.html

05月08日 12時19分
奈良市の興福寺の旧境内で見つかった国内で最も古い1000年近く前の将棋の駒が橿原市の博物館で、公開されています。
公開されているのは興福寺の旧境内で25年前に見つかった将棋の駒で一緒に見つかった木簡に、1058年にあたる平安時代の「天喜六年」と書かれていたことから、奈良県立橿原考古学研究所は国内最古の将棋の駒だとしています。

いずれも大きさが3センチほどの木製の五角形で、「玉将」や「金将」と書かれているのが見て取れるほか、「歩兵」の裏には金と書かれているのがわかります。

また、興福寺の旧境内の別の場所で5年前に見つかった、「酔象(すいぞう)」と書かれた今の将棋にはない平安時代の駒も展示されています。

山梨県から訪れた女性は「こんなに古い将棋の駒があるなんて驚きです」と話していました。
橿原考古学研究所附属博物館の鶴見泰寿指導学芸員は「1000年ほど前の駒を見てもらうことで長い将棋の歴史を感じてほしい」と話していました。

国内最古の将棋の駒は、今月13日まで奈良県立橿原考古学研究所附属博物館で無料で公開されています。