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天智天皇の時計の日も必要。
漏剋という時計を作った。
我が国の技術の模範だ。

天智天皇十年(671年)――
「夏四月丁卯朔辛卯、置漏剋於新台、始打候時。動鐘鼓、始用漏剋。
此漏剋者天皇爲皇太子時、始親所製造也、云々。」
〈夏四月の丁卯の朔にして辛卯に、漏剋を新台に置き、始めて候時を打つ。鐘鼓を動し、始めて漏剋を用いる。
此の漏剋は、天皇の皇太子に爲しましし時に、始めて親ら製造れる所なり、云々。〉
(四月二十五日に、漏剋を新しい台に置くと、時をきざみはじめた。鐘や鼓をうち鳴らして、はじめて漏剋を用いた。
この漏剋は、天智天皇が中大兄皇子であられたとき、はじめてご自分でお作りになったものである。)