http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20180511/4060000363.html

05月11日 22時33分
萩市のケーブルテレビ会社の元社長が数年にわたって会社の資金を流用していたとして先月、市民や元取締役が元社長を特別背任などの疑いで刑事告発し11日、警察に受理されました。

告発状によりますと萩市に本社があり、萩市や阿武町などが出資するケーブルテレビ会社「萩ケーブルネットワーク」の設立者で元社長の刀禰勇氏は平成25年ごろから4、5年のあいだ会社の運営資金およそ8億円を流用し自分が経営する竹製品の製造・販売会社の資金に充てていたということです。

刀禰氏は2月に開かれた取締役会で流用の事実を認めていますが告発状では時期や方法、金額について明らかにしていないとした上で業務上横領または特別背任にあたるとして刑事責任を明らかにするよう求めています。
ケーブルテレビ会社の元取締役や市民ら6人は先月、萩警察署に書類を提出し11日受理されました。

代理人の清水博弁護士は「ケーブルテレビは公共性が高く私物化し資産を流用することは放っておけない。告発人は警察に事実関係を明らかにして、それに見合う刑事責任を追及することを期待している」と話しています。
一方、告発について刀禰氏は「告発状を確認してないが、弁護士と相談したい」と話しています。