特殊詐欺の手口でキャッシュカードを受け取り、偽物にすり替えて盗んだとして、大阪府警摂津署は14日、窃盗容疑で、東京都中央区月島、無職、片野梓容疑者(27)を逮捕した。片野容疑者は詐欺グループの「受け子」とみられる。

 従来の特殊詐欺では、カードをそのまま持ち去るケースが一般的だったが、発覚を遅らせるためにカードをすり替える今回と同様の手口が昨年末以降、府内で約50件確認されており、府警は警戒を強めている。

 逮捕容疑は4月17日、金融庁職員をかたって茨木市内の60代男性方を訪問。男性名義のキャッシュカード3枚を別のカードとすり替え、盗んだとしている。男性が直後にカードの使用停止手続きを取ったため、現金被害はなかった。

 摂津署によると、片野容疑者は何者かと共謀し、警察や金融庁の関係者を装って「カードが偽造されている可能性がある」と男性方へ電話をかけたうえで、自宅を訪れていたという。



産経WEST 2018.5.14 18:59
https://www.sankei.com/west/news/180514/wst1805140055-n1.html