毎日新聞5/19(土) 18:47配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180519-00000052-mai-spo

 平昌(ピョンチャン)冬季五輪の代表選手も所属する北海道清水町の女子アイスホッケークラブチーム「フルタイムシステム御影グレッズ」で、男性コーチによるパワーハラスメントがあったとして、このコーチと監督ら5人の指導者全員が解任されたことが19日、明らかになった。解任を決めたチームの部長も辞任。指導陣の解任後、選手22人のうち10人が退部した。

 関係者によると、3月に帯広市であった女子日本リーグの試合中、この男性コーチが指示通りに動けなかった高校生選手3人に対し「ユニホームを脱いで出て行け」などと厳しく叱責したという。

 暴言を浴びせられ、苦痛を受けたとする保護者の指摘があり、チーム統括の西山輝和部長らが選手らから話を聞いた。その上で「言葉による暴力があった」と認定し、保護者と選手に謝罪した。日本アイスホッケー連盟も近く、事実関係の聞き取り調査を行う方針。

 西山部長は「指導陣の連帯責任として全員を解任した」と話した。退部した選手の中には、解任に納得できず辞めた選手もいたという。チームには中学生から社会人まで所属。小野粧子選手(36)=現役引退表明=と近藤真衣選手(26)が平昌五輪日本代表に選ばれた