キラウエア火山の噴火に伴う溶岩の大量流出が新たな局面を迎えた。22カ所で発生した亀裂から流れ出た溶岩は20日になってハワイ島南東部の海岸に到達。AP通信によれば、溶岩は海水に到達して化学反応を起こし、塩酸やガラス粒子を含む水蒸気が上空に立ち上って有毒の“塩酸雲”となった。

当局では雲からできるだけ離れるように住民に勧告。肌に異変を感じたら、室内にとどまるように促した。

 19日には溶岩流に囲まれて逃げ場を失った住民の1人が重傷を負い、レイラニ・エステートやパホア地区での噴火による被害は急速に拡大中。風向き次第で有毒な雲が島全体を覆う可能性も出てきており、今後の対応が難しくなってきそうだ。

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