■トランプ米大統領書簡の全文■ 時事通信訳
 

親愛なる金正恩委員長へ
 
双方が長らく求め、6月12日にシンガポールで開催される予定だった首脳会談。
それに向けた交渉と議論に費やしてくれた時間と忍耐、労力に感謝する。

北朝鮮側から会談の要望があったと聞いていたが、(どちらが求めたかは)どうでもよいことだ。
私はあなたとシンガポールで会うことを心待ちにしていた。

あなたの最近の声明に示された大きな怒りと明らかな敵意をみる限り、長らく計画された今回の会談を行うことは残念ながら不適切であると考える。

この書簡をもって、シンガポールにおける首脳会談を取りやめることを示させていただく。

これは双方のためであるが、世界にとってはよくないことだ。

あなたは自国の核能力を自慢したが、米国の核能力は非常に大きく強力だ。
これらを使わないで済むことを神に祈っている。

私はあなたとの間で素晴らしい対話ができていると感じていた。最終的に意味を持つのは対話だけだ。

いつの日かあなたに会えるのをとても楽しみにしている。

また、拘束していた米国人を釈放してくれたことに感謝したい。あれは美しい意思表示であったし、非常に感謝している。

この最重要の首脳会談に関し、気が変わった場合はためらうことなく連絡してほしい。

世界、特に北朝鮮は持続的な平和と偉大な繁栄、富に対する大きな機会を失った。

この失われた機会は歴史における本当に悲しい出来事だ。