◆娘に「ブルー」と命名した両親「性別が分かりにくい」と裁判に(伊)

我が子の名付けは、その子の将来を考えるとその分の責任も大きい。
世の中にはキラキラネームを付ける親も存在するが、名前を付ける権限はなんといっても親にある。

しかしイタリアでは、思いを込めて名付けた娘の名前を「性別がわかりにくい」という理由で、裁判所から名前の変更を言い渡された夫婦がいた。
『Mirror』『The Local』などが伝えている。

ヴィットリアさんとルカさんは現在1歳半になる女児が生まれた時、娘を「Blu(ブルー)」と名付けた。
英語では「blue」と表記され、色のひとつであるが、ルカさんは我が子に「bella(美しい)」「luminosa(明るい)」「unica(ユニーク)」の頭文字をとって「Blu」にしたという。

ところが出生届やパスポート申請の手続きができたにもかかわらず、今頃になって裁判所から娘の名前について出廷命令を受け、「もっと性別がわかりやすい名前に変更するように」と言い渡されたのである。
もし子供の名前を変更しないのであれば、裁判官によって新たな名前が決められて変更されるという。
ルカさんはそれを「不合理な差別」と地元メディア『Il Giorno(イル・ジオルノ)』で反論している。

色に関連した名前を我が子に付けているのは、なにもこの夫婦に限ったことではない。
セレブではビヨンセとJay-Zの長女が「Blue Ivy(ブルー・アイヴィー)」と名付けられており、イタリアの統計機関「国立統計研究所(Istat)」の調査でも2016年には「Blu」と名付けられた女児が6人いるという。

また2015年には同じ名前の女児が5人いたようだ。
さらにミラノに限ると、イタリア語で「緑」を表す「Verde(ヴェルデ)」と名付けられた女児も2人いるそうだ。

「男女の性別が明確になる名前をつけるように」という大統領令が2000年に発令され、イタリアではほとんどの人が子供に保守的な名前を付けているようだが、2012年にはフローレンスに住む夫婦が女児に「Andrea(アンドレア)」と命名したことで裁判沙汰になった。
英語圏で「Andrea」は女児に付ける名前として人気だが、イタリアでは男児に名付けられるのが一般的である。
結果としてこの夫婦は裁判で勝訴し、裁判所が用意していた別の名前「Giulia(ジュリア)」に変更する必要はなくなった。

今回の「Blu」ちゃんは果たしてどうなるのか。
なお今年3月には、フランスでも「Liam(リアム)」と娘に名付けた両親が裁判所から「性別がわかるような名前に変更するように」と命じられていた。

写真:娘の名前が裁判沙汰になってしまった夫婦
http://static.techinsight.jp/wp-content/uploads/2018/05/ellis04050525.jpg

Techinsight 2018年5月27日 13時30分
http://japan.techinsight.jp/2018/05/ellis04020525.html

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