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 大阪市南部を中心に、病院に侵入し現金などを盗む事件が頻発していることが5日、捜査関係者への取材で分かった。同市内では今年に入ってから少なくとも40件発生し、市南部と隣接する堺市や大阪府八尾市にも被害が及んでいる。深夜帯は無人となるなどセキュリティーの甘い個人経営の病院が狙われており、大阪府警は同一犯の可能性があるとみて窃盗容疑などで捜査している。

 府警によると、5月25日午後8時から翌26日午前7時50分までの間、大阪市阿倍野区松崎町の個人経営の病院に何者かが侵入。診察室や受付室が物色され、男性院長(66)名義の通帳や現金1万円が盗まれた。無施錠のシャッターから侵入したとみられる。

 阿倍野区では今年3月以降、病院を狙った事件がほかに4件発生。同じ市南部に位置する住吉区では今年に入って4月までに13件、平野区で7件、西成区と東住吉区でも3件ずつの被害があった。

 さらに市南部と隣接する堺市で9件、八尾市では8件発生。ほかに東大阪市、大阪市住之江区でも発生している。深夜にドアやガラスを割って侵入する手口が中心で、地域も集中していることから、府警は同一犯の可能性があるとみている。

2018.6.5 14:00
産経ニュース
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