https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180606/k10011467051000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_016

インド中銀 政策金利を6.25%に引き上げ
2018年6月7日 3時19分

インドの中央銀行に当たるインド準備銀行は、6日、経済全体が上向いている一方でインフレが進んでいるとして、政策金利を6.25%に引き上げました。

インド準備銀行は6日、金融政策を決める会合を開き、政策金利を6%から6.25%に引き上げました。
引き上げた理由として、準備銀行は、製造業が好調で投資も増えていて、都市部、農村部とも成長が期待できるなど経済全体が上向いている一方で、インフレ率が目標の4%を超えて、4.6%に進んだことを挙げています。

インドでは、モディ政権が、脱税対策などを理由に高額紙幣を廃止したことや新税を導入したことによる影響で、国内の消費が冷え込んで経済が減速したため、準備銀行は、去年8月景気を刺激しようと政策金利を7年ぶりの低い水準となる6%に引き下げました。

しかしインドのことし1月から3月までのGDP=国内総生産の伸び率は7.7%と3期連続で改善しており、このことも政策金利を引き上げる決め手となりました。

インド準備銀行のパテル総裁は「今年度のGDPの伸び率は7.4%と予測している。インフレはまだコントロールできる範囲であるが、注視していきたい」と述べて、インフレの動向を見極めていきたいという考えを示しました。