ユニマット、100億円申告漏れ=組織再編で所得圧縮か−東京国税局
2018年06月10日13時19分
https://www.jiji.com/sp/article?k=2018061000283&;g=soc

 オフィスコーヒー事業などを展開するユニマットライフ(東京)とグループ企業2社が2016年3月期までの数年間に、計約100億円の申告漏れを東京国税局に指摘されていたことが10日、関係者への取材で分かった。所得圧縮につながるグループ内の組織再編について、同局は「経済合理性がない」と判断したとみられる。

 関係者によると、ユニマットグループは、ユニマットライフを中心とする組織再編の中で、赤字企業との合併を通じ、黒字企業の所得を圧縮するなどした。
 東京国税局は組織再編に経済的な合理性は乏しく、税負担の軽減が狙いだったと判断。所得の相殺を認めず、ユニマットライフと持ち株会社「ユニマットホールディング」などグループ3社に、申告漏れを指摘したとみられる。

 このうち約4億円は意図的な所得の圧縮だったとして、重加算税の対象と認定された。