http://www.yomiuri.co.jp/chubu/news/20180630-OYTNT50006.html

飛騨豪雨 高山線で土砂崩れ
2018/06/30

 南から暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、岐阜県は29日、大気が不安定となり、同県下呂市萩原町で午後6時5分までの1時間雨量が6月の観測史上最大となる58ミリを観測するなど、飛騨地方などで局地的な大雨に見舞われた。

 同日午後5時35分頃、同市萩原町上呂のJR高山線沿いの山で土砂崩れが発生し、線路に土砂が流出した。現場近くの郵便局長(50)は「『ゴーゴー』と今まで聞いたことがない轟音ごうおんがした。表に出ると、山肌が大きく崩れていた」と驚いていた。

 JR東海によると、土砂が流出した区間は、当時大雨で運転を見合わせていたが、土砂崩れの影響で、同線は下呂―高山間の上下線で終日運転を取りやめた。飛騨萩原―飛騨小坂間の運転再開は7月1日以降になる見込みだという。

 同県内では下呂市や高山市、本巣市などで、規制雨量に達するなどして計15の国道や県道が通行止めとなった。下呂市は90世帯約290人に避難指示を出し、午後8時半時点で約210人が避難。高山市は9470世帯約2万4070人に避難勧告を発令し、郡上市も286世帯約720人に避難勧告を出した。

土砂崩れが発生した線路沿いの山(岐阜県下呂市萩原町で)=伊藤幸典撮影
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20180630/20180630-OYTNI50000-L.jpg