児童虐待の通報や相談を24時間受け付ける全国共通ダイヤル「189」について、5月中に携帯電話からかかってきた7673件のうち、5割を超える4166件が、児童相談所に取り次ぐオペレーターにつながるまでの間に切れていた。

 29日の衆院厚生労働委員会で、国民民主党の柚木道義氏の質問に、加藤勝信厚労相が明らかにした。加藤氏は、通話料金発生を告げる音声案内の最中に切られるケースが多いとした。

 共通ダイヤルは2009年に開設。当初は10桁だったが、番号を覚えやすくするため、15年7月に3桁の189が導入された。

 携帯からかける場合、最寄りの児相を特定するため、以前は音声ガイダンスに従って郵便番号を入力する必要があった。厚労省は速やかに受け付けられるよう、今年2月からは音声案内に続いてオペレーターにつながり、児相に転送する仕組みに変えていた。

毎日新聞2018年6月30日 東京夕刊
https://mainichi.jp/articles/20180630/dde/041/040/030000c