8日午後2時40分ごろ、奈良市押熊町のスーパー銭湯「ゆららの湯押熊店」で、「男湯の露天ぶろの屋根が崩れ落ち、入浴客数人が下敷きになっている」と従業員から119番通報があった。奈良西署などによると、60代の男性1人が頭などを打って死亡、それぞれ80代と50代の男性2人が肩などを打撲したという。署が業務上過失致死傷の疑いで原因を調べている。

 署によると、崩落した屋根(縦約8メートル、横約7メートル)は露天ぶろの雨よけで、セメント製の瓦が載っていた。屋根を支える木製の柱(高さ約2・5メートル)は6本あり、一部は腐敗していたみられるという。署は湯気で柱が腐っていた可能性があるとみている。

 銭湯側は「責任者は警察の捜査に協力している。取材には答えられない」としている。

 現場は、近鉄京都線高の原駅から西に約2・5キロの量販店などが並ぶ道路沿い。

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