◆文科省 汚職事件受け第三者委で実態調査へ
2018年7月10日 5時31分 NHK

私立大学の支援事業をめぐる文部科学省の汚職事件で現職の局長が逮捕されたことを受けて、文部科学省は、弁護士などでつくる第三者委員会を新たに設けて、支援事業選定の実態を調査し、再発防止策を検討する方針を固めました。

文部科学省の科学技術・学術政策局長だった佐野太容疑者は、私立大学の支援事業の選定で東京医科大学に便宜を図る見返りに、この大学を受験した息子を不正に合格させたとして、今月3日に受託収賄の疑いで逮捕されました。

この事件を受けて、林文部科学大臣は、実態を解明するためには、文部科学省の内部調査ではなく、より客観的な立場から調査を実施することが必要だとして、弁護士や学識経験者らでつくる第三者委員会を設けて、調査を行うよう事務方に指示したことが、関係者への取材で明らかになりました。

第三者委員会では、支援事業を選考する過程で不正がなかったのかなどの実態を調査するとともに、再発防止策についても検討することにしていて、文部科学省は、委員の人選を進め、検察の捜査の状況をみながら、調査を始めたいとしています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180710/k10011525641000.html