世界最大級の航空展示会「ファンボロー国際航空ショー2018」のトレードショー期間(16日〜20日)の取引額は16年の前回ショーに比べ54%増、金額ベースでは675億ドル増加し、1920億ドル(約21兆3120億円)だった。主催者がまとめた。1400機以上の民間航空機が154億ドル、1432台以上のエンジンが219億6000万ドルで発注された。

 ファンボロー航空ショーは英南部のファンボロー空港で西暦偶数年の7月に開催される。仏パリで開かれるパリ国際航空ショーは奇数年の開催。世界の航空宇宙業界の首脳・幹部が一堂に会するイベントで、製造業から金融業、軍や政府関係者も各国から集まる。

 主催者のファンボローインターナショナルのガレス・ロジャーチーフエグゼクティブは「約100カ国から出席者が集まり、中国の出席者も目立った」とした。取引関係者の来場者数は前回に比べ約10%増の8万人だった。

 三菱重工業子会社の三菱航空機(愛知県豊山町)が開発する国産ジェット旅客機「MRJ」は初めて「飛行展示(フライトディスプレー)」を実施したものの、17年のパリ航空ショーに続いて2年連続で新規受注の獲得はゼロに終わった。

2018/7/23 15:00
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3328016023072018XA0000/