高気圧に覆われた23日、東京都青梅市では40・8度を記録し、都内では初めて、40度以上の気温を観測した。八王子市でも観測史上最高の39・3度を記録。多摩地域は軒並み、高温となり、駅前などでは首にぬれたタオルを巻いたサラリーマンや、額の汗を拭きながら歩く学生らの姿が見られた。

 JR青梅駅前で時計店を営む男性(75)は「ここら辺は高齢者が多いので、暑いと家から出てこない。午後3時を過ぎても、お客さんは2人だけ」と渋い表情を見せた。「緑豊かで昔は避暑地のイメージすらあったのに。困ったもんだ」とため息をつき、店内を見渡した。

 中野区での仕事を終えて戻ってきたという青梅市梅郷の税理士の男性(74)は、黒い日傘を差して青梅駅前を歩いていた。「熱中症にかかっちゃいけないと思って。40度はなかなか経験できる気温じゃない。青梅が暑さで有名になるなら、ある意味歓迎です」と苦笑した。

 噴水があり、人工の小川も流れる青梅市新町の「平松緑地」では、涼を求める母親と子どもたち約20人が集まった。「ここに来る時に車に乗ったら、ものすごく暑かった。水遊びをして少し涼しくなったけど、暑いのは嫌い」。同市立吹上小2年生の男児は、恨めしげに空を見上げた。

 当たりがよく出ると評判で、ふだんは行列のできるJR八王子駅北口の宝くじ売り場は、この日は閑散としていた。売り場周辺は、午後3時を過ぎないと日陰にならないといい、同駅周辺で40年間、くじを売っている女性(78)は「今日は全然売れていません」とあきらめ顔だった。

 同駅前では、学生を対象にしたアンケート調査が行われていた。しかし、立ち止まる人はいない。アンケートへの協力を呼びかけていた20歳代の男性らは「この暑さでは質問もままならない」と途方に暮れていた。

2018年07月24日 09時59分
YOMIURI ONLINE
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180724-OYT1T50045.html

【猛暑】東京・青梅市で40.8℃ 都内で40度超えは初 ★2
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