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2018年7月25日 / 19:11 / 3時間前更新
米GM、通期利益予想引き下げ トランプ関税が打撃
[デトロイト 25日 ロイター] - 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)(GM.N)は25日、トランプ政権が導入した関税の影響で鉄鋼やアルミニウム価格が値上がりしており、これが業績に響くとして、2018年通期の利益予想を引き下げた。

これを受け株価は大幅安となった。午後の取引では7.4%安の36.55ドル。

GMは、鉄鋼などコモディティのコスト上昇、ブラジルとアルゼンチンの通貨安による悪影響を一部相殺することは可能だが、通期業績に正味10億ドル程度の影響が出るとの見通しを示した。それまでは5億ドル程度と見込んでいた。

コストの大半は最も利益を生み出す米国事業に影響する。2018年の税引き前調整後利益率は9─10%程度と、従来の10%から低下する見込みだ。

チャック・スティーブンス最高財務責任者(CFO)は「コモディティーのコストや南米通貨安に起因する強い向かい風が、業績に影響を与えた」としたうえで、年後半は「一段と厳しい環境」との認識を表明。供給元との値下げ交渉や人気車種の値上げなどで対応したいとした。

また税制改革の効果や低失業率が下支えとなり、業界全体の全米新車販売は前年実績と同等かそれをやや下回る水準になるとの見通しも示した。

シティのアナリストは「貿易摩擦の影響は想像以上で、GMはもっと早めに知らせることもできた」とした上で、見通しに失望したと述べた。

トランプ政権が鉄鋼とアルミニウムの輸入品に対する追加関税を発動したことに伴い米国内の鉄鋼メーカーは価格を引き上げた。GMは鉄鋼製品をほとんど米国内メーカーから調達している。

GMは、コスト上昇により、自動車部門の調整後純現金収支が10億─40億ドル減少すると予想。それまでは50億ドル減少を予想していた。

2018年通期1株利益予想は6.30─6.60ドルから6ドル前後に下方修正された。

2018年第2・四半期決算は、最終減益となったものの、市場予想は上回った。

純利益は23億9000万ドル、1株あたり1.81ドル。前年同期(24億3000万ドル、1株あたり1.89ドル)から減少したものの、アナリストの平均予想(1.78ドル)は上回った。

売上高は367億6000万ドルと、前年同期(369億8000万ドル)から小幅に減少。アナリストの予想は367億3000万ドルだった。