◆日米で異なる放射線量検知 沖縄ヘリ炎上、環境基準内

沖縄県東村の牧草地で昨年10月、米海兵隊の大型輸送ヘリコプターが不時着、炎上した事故で、米側が現場の土を回収して調べた結果、日本側調査より高い放射線量を示していたことが2日、政府関係者への取材で分かった。
具体的数値は不明だが、米側が通知した報告書では米側の値は日本側の10倍程度で、いずれも環境基準内という。

米軍によると、事故機にはインジケーターと呼ばれる計器に、放射性物質ストロンチウム90が含まれていた。
ただ、県や防衛省沖縄防衛局が、現場や周辺で放射線調査をした際には、異常な値は検出されなかった。

事故直後、米軍は日本側の立ち入りを認めず、事故機に近い現場の土を運び出していた。
事故は昨年10月11日夕に発生。
普天間基地(宜野湾市)所属のCH53Eヘリが上空で訓練中に出火、不時着して大破した。

日本経済新聞 2018年8月2日 22:47
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