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摂食障害は精神疾患

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「100g増えただけでも嫌」から「過食で33kg増」へ…小学生の患者もいる摂食障害は社会問題としてサポートを
8/8(水) 16:06配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180808-00010012-abema-soci

■「前日から100g、200g体重が増えているだけでも嫌だった」

 日本だけでも約2万6000人以上が抱えているという「摂食障害」。若い女性の病というイメージを持たれがちだが、近年では男性や子どもが罹るケースも増えているという。

 「よくある思春期の、“ちょっとダイエットしようかな“っていうノリで始めたダイエットがきっかけでした」。

 摂食障害を抱えると麻鈴さん(18)は、誰もが思うような軽い気持ちで始めたダイエットの結果、53kg(身長164cm)だった体重は約1年3ヶ月後には37kgにまで低下。
拒食症を引き起こしてしまった。「例えば前日から100g、200g体重が増えているだけでも嫌だった」。
誰が見ても痩せた身体になってもなお、鏡に映った自分のことを太っていると感じ、もっと痩せなければ、という強迫観念に囚われてしまった。と当時を振り返る。

 両親が仕事で忙しく、1人で過ごす時間が多かったという麻鈴さん。「家に帰っても寂しかったし、痩せたら心配してくれるんじゃないかな、という気持ちはあった。
人間関係は数字では表せないし、頑張ってもうまくいかないことが多いけれど、食べ物を減らせば体重はとんとん拍子で落ちていく。体重は裏切らなかった」。

 摂食障害の克服を専門的に支援する心理カウンセラーである堀越えつこ氏によると、
家庭や学校の悩みを誰にも相談できないストレスのはけ口がダイエットに向けられ、
体重が減ることに喜びを感じてのめり込み、食事をコントロールできなくなってしまうケースが多いのだという。

■拒食から過食に切り替わり1年で33kg増、彼氏にも別れを告げる」

 こうした症状は、食べ物の拒絶から、逆に食べ過ぎる摂食障害につながることもある。麻鈴さんも、“スイッチが切り替わったかのように“過食に転じてしまった。という。
「食べたくない時でも食べ物があることが忘れられなくて、気になっちゃって食べてしまう」と話す。
以前は朝昼晩の食事とは別に菓子パン3つにケーキ2つ、唐揚げやチキン、さらにアイスやチョコレートを繰り返し食べていたという。

 最近では落ち着いてきているというが、今でも週に2度ほど症状が出てしまい、お弁当を2分ほどで平らげてしまう。
「味わうという感覚はあまりないかもしれない。すぐ飲み込みたくなっちゃう」。
過食症の中には、食事の途中で嘔吐し、その後再び食べ始めててしまう人もいるという。それでも満腹感も感じないという。

 過食症になって1年で体重は33kgも増加し、一時は70kgを超えたこともある。
現在は60kgだというが、やはり痩せたいという気持ちは変わらず、過食する自分が許せないという。
「限界がない。食べようと思えば永遠に食べてしまうから、寝落ちするしか止める方法はない。過食した時の罪悪感は半端ない。落ち込むどころじゃなく、一種のうつ状態みたいになる。涙が止まらなくなる時もある」と話した。

認定NPO法人3keys代表の森山誉恵氏は「根本的に治すためには、家庭環境や学校環境を見直していかなければいけない」と指摘、
「子ども自身も、なんでこんなに食べ過ぎてしまうのか分かっていないケースも非常に多い。また虐待ということへの自覚はないまま、どうしても自分が許せなくて拒食症になってしまうという親もいる」と話した。

 編集者・ライターの速水健朗氏は「摂食障害と犯罪を単純に結びつけてしまうのは危ないが、摂食障害による体重やお金の不安が高じて万引きに走ってしまったという女性受刑者もいるという。
精神疾患として社会のサポートが必要な問題なので、価値観の問題で片付けてしまってはいけない」と指摘していた。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)