福岡高裁、地裁、簡裁が20日、九州大六本松キャンパス跡地(福岡市中央区六本松)に完成した新庁舎で業務を開始した。来年には検察庁と福岡県弁護士会も付近に移転する予定。約10年前に同キャンパスが閉鎖され、にぎわいに陰りが出ていたかつての「学生の街」は、「法曹タウン」として息を吹き返している。

 ◆心機一転

 20日朝、地上12階、地下2階の真新しい新庁舎に、裁判所職員らが次々に出勤した。この日から窓口業務などが始まった。27日には福岡家裁も同じ庁舎で業務が始まり、高裁、地裁、簡裁、家裁が一体化した全国初の裁判所庁舎となる。ある男性職員は「市民の方に利用しやすい裁判所を目指し、心機一転頑張りたい」と意気込んだ。今後1週間ほどは移転作業に充てられ、実際の裁判は来週以降から始まる見通しだ。

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20180820-OYT1T50065.html