警官制圧死訴訟和解へ=県が受け入れ方針−鹿児島地裁

鹿児島市で2013年、鹿児島県警の警察官に取り押さえられ死亡した男性会社員=当時(42)=の遺族が県に約9160万円の損害賠償を求めた訴訟の和解協議が22日、鹿児島地裁(日景聡裁判長)で開かれ、県側は地裁が示した和解案を受け入れる方針を表明した。遺族側も受け入れる意向で、和解が成立する見通しとなった。
 
9月に開催される県議会で和解に関する議案が承認されれば、その後の期日で和解が正式に成立する。

(2018/08/22-11:21)
時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018082200122&;g=soc

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■参考ソース

警官制圧死訴訟で和解勧告 鹿児島地裁

鹿児島市で平成25年、鹿児島県警の警察官に取り押さえられて窒息死した男性=当時(42)=の遺族が県に賠償を求めた訴訟は4日、鹿児島地裁で結審し、日景聡裁判長が和解を勧告した。遺族側弁護士によると、地裁は20日までに和解案を示すという。

 訴状などによると、男性は25年11月、繁華街で暴れていた際、複数の警察官に押さえ込まれ、胸や腹部を強く圧迫されて死亡した。2人の警察官が業務上過失致死罪に問われ、鹿児島地裁で罰金刑の判決を受けた。遺族は県に約9100万円の賠償を求めている。

 4日は結審前に尋問が行われた。遺族側は、男性が「死ぬ」「助けて」と訴えたのに制圧が続いたと主張。父親は「刑事裁判では事件の核心は曖昧なままだった。真相を明らかにして、公正な判断をしてほしい」と求めた。出廷した警察官は「叫ぶような声は聞いたが、制圧に夢中で何を言ってるか把握していなかった」と述べた。

2018.7.4 22:08 産経WEST
https://www.sankei.com/west/news/180704/wst1807040087-n1.html