7月の西日本豪雨に伴う風評被害で、観光産業に影響が出ている中国地方や瀬戸内地方の誘客につなげるため、JR西日本と中国5県は連携して12月末まで「がんばろう!西日本」キャンペーンを展開する。山陰デスティネーションキャンペーン(DC)に関連した割引切符の販売期間延長や、新たな旅行商品の企画・発売を通して、観光需要の回復につなげる。

 IR西の来島達夫社長が23日、大阪市内のホテルであった会見で明らかにした。

 岡山後楽園(岡山市)や鳥取砂丘(鳥取市)、国宝松江城(松江市)など中国5県の主要観光地では、7月の入り込み客数が前年同月比で約2〜4割落ち込んだ。

 キャンペーンでは、9月末で終了する山陰DCに関連した商品の販売を延長し、鳥取、島根両県で受けられる特典も延長。全国の主な駅や地域でポスターを掲示するなど積極的にPRする。

 テレビ電話で会見に参加した、岡山県の伊原木隆太知事は「観光に来てもらうことで中国5県は元気になる」と来訪を呼び掛けた。来島社長は「西日本の地域全体の元気を呼び起こすため、海外にも積極的に発信していく」と意気込んだ。



大阪日日新聞 2018年8月24日
http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/180824/20180824034.html