年金改革、女性に緩和案=支持率急落で対応−ロ大統領
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018082900718&;g=int

【モスクワ時事】ロシアのプーチン大統領は29日、政府が実施を目指す年金支給開始年齢引き上げ改革をめぐり、女性については引き上げ幅を緩和する妥協案を発表した。年金改革に対する国民の不満は強く、プーチン氏の支持率が急落する事態になっており、対応を迫られた形となった。
 政府は6月、支給開始年齢を男性は60歳から65歳、女性は55歳から63歳に来年から段階的に引き上げる方針を表明。しかし、プーチン氏は29日のテレビ声明で、女性については支給開始を63歳ではなく60歳とし、引き上げ幅を緩和するよう提案した。
 プーチン氏は当初案では男性の引き上げ幅が5歳なのに対し、女性は8歳だったと指摘。「これは間違っている。わが国では女性への対応は特別かつ丁寧だ」と語った。一方で労働人口の減少を挙げ、改革は「必要だ」と強調した。(2018/08/29-19:51)