https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180902/k10011604821000.html

秋の味覚、サンマの水揚げが、去年とは一転して好調となっていることで、
外食チェーンの中にはサンマ定食の値下げを検討する動きが出ています。

外食大手の「大戸屋ホールディングス」は、3日から全国の店舗で人気メニューのサンマ定食の販売を始めます。

記録的な不漁だった去年は、サンマが確保できず10日余りで販売中止に追い込まれましたが、ことしは来月末まで提供する予定です。

サンマ1匹の定食の価格は980円ですが、今シーズンはこれまでのところ北海道での水揚げが好調なことを受けて、値下げも検討しています。

大戸屋ホールディングスの広報担当の岩熊英一さんは「サンマを心待ちにするお客様は多く、
今後仕入れ値が下がれば価格を柔軟に変更したい」と話しています。

一方、牛丼チェーンの「吉野家」は、今シーズンから本格的にサンマ定食の販売に乗り出し、先月下旬から590円で販売しています。

来月初旬までの期間限定ですが、近年、不漁が続いたことを受けてあらかじめ十分な量の冷凍サンマを確保したということで、
今後水揚げが落ち込んだとしても価格を据え置いて提供できるとしています。

吉野家の広報担当の横尾由香さんは「手ごろにサンマを味わいたいという声も多いので、全国に店舗を展開する調達力を生かして、
特に仕入れに力を入れた」と話しています。