大洗町の水産加工会社「カジマ」が運営する総菜店のコロッケが、富山県で開かれた「第六回全国コロッケフェスティバル」でグランプリに輝き、代表の梶間桂子さん(54)らが県庁で大井川和彦知事に県内初の栄誉を報告した。

 コロッケフェスティバルは、日本コロッケ協会が二〇一三年から開催。今年はコロッケによる町おこしに取り組む全国三十一団体が参加して六月、富山県高岡市で開かれた。

 人気投票で来場者の心と胃袋をつかんで頂点に立ったのは、カジマの「ずわいがにたっぷりコロッケ」だった。たっぷりのズワイガニをクリームではなくジャガイモと合わせ、カニの風味が引き立つ仕上がりになっている。

 カニの加工を手掛けるカジマの工場は、東日本大震災の津波で一階が水没。再建の際、地域との交流に総菜店をオープンした。コロッケはその取扱商品として開発、地元のイベントなどでも販売し、人気に火が付いた。

 試食した大井川知事は「本当においしい」と絶賛。梶間さんは「震災はつらかったが、あの経験を前向きにとらえてやってきた。グランプリは励みになる。今後は地元産の食材を使った新しいコロッケを作りたい」と力を込めた。

 コロッケフェスティバルは次回、来秋に龍ケ崎市で開かれる予定。(越田普之)

ソース 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201808/CK2018083102000166.html
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コロッケフェスティバルの優勝トロフィーを手にする梶間さん=県庁で
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コロッケフェスティバルのグランプリに輝いた「ずわいがにたっぷりコロッケ」
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