総務省は2019年度から、古くから伝えられてきた技術を持つ職人の技をAI(人工知能)で分析・保存する取り組みを始める。職人の作業工程を細かくデータ化し、AIで分析して教材などを作る。高齢化などを背景に職人不足に悩む町工場などで、最新技術による“匠たくみの技”の継承を進める狙いがある。

19年度から、実証実験を5か所程度の地域で行う。19年度予算の概算要求に実験費用4億円を盛り込んだ。参加団体は公募で、職人がいる企業や団体が地方自治体やIT(情報技術)企業などと組んで実験をする形をとる。

実験は、織物や工芸品から金属の加工、溶接といった幅広い分野での「職人技」を対象にする。細かな作業工程をカメラで撮影したり、腕にセンサーを取り付けたりして、指や腕の動きなどのデータを収集する。

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2018年09月03日 07時38分
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