儒教には 「仁者に敵なし」 という逸話があり、究極的には「礼」のみによって「和」するとの教えだ

徳のある君主が現れれば、おのずと天下統一が成し遂げられるという

徳者が現れれば敵国の軍人も民衆も武器を捨て、両手を上げて新たな支配者として迎えるからであり
これは孔子が君主になるべきという素王説、即ち孔子こそが真王であるべきという主張につながる

「仁者に敵なし」 を実践して天下を統一した皇帝がいたとは聞いたことがないが
こうした儒教概念は厳格な礼社会(序列社会)によって社会の活力を失わせ、国力や軍事力を弱体化させる
滅亡する危険性は格段に高まり、中国の歴代政権は何度も外部の侵略を許した
これは特に企業組織に関して言える、大企業病は現状維持(序列維持)であり儒教的病理に近い

十七条の憲法第三条から
(蘇我氏全盛期に憲法制定後、聖徳太子の子息は蘇我氏に虐殺された事になっているが真偽は不明、
その後、蘇我氏本家は滅亡、古人大兄皇子は殺害され歴史家がクーデターとする乙巳の変は成功する)

是以君言臣承。上行下靡。故承詔必慎。不謹自敗。

君言えば臣承り、上行なえば下靡く。ゆえに詔を承けては必ず慎め。謹まずんばおのずから敗れん。

下位者は上位者からの詔・命令を承れば必ずつつしむ
下位者は上位者に対して和の心を以て接する