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ウクライナのミス・コンテストで優勝し、世界を代表するミス・コンテストである「ミス・ワールド」の代表に選ばれた女性が、
婚姻歴と4歳の子供がいることを隠していたことが発覚しタイトルを取り消された。女性は「婚姻歴と子供のある女性は資格がない」
とする規定は差別だと反発、タイトル返上を拒否し、資格あるなしにかかわらずミス・ワールド大会に乗り込むと主張している。
ロシアの主要メディアが25日までに伝えた。

女性は首都キエフ在住のモデル、ベロニカ・デドゥセンコさん(23)で、20日にキエフで行われた「ミス・ウクライナ2018」コンテストで優勝、
12月に中国で行われるミス・ワールドのウクライナ代表ともなった。

主催者の説明によると、デドゥセンコさんらコンテストの参加者は事前に、書面で「婚姻歴がなく子供がいない」と申告していた。
その後、離婚した夫との間にもうけた4歳の息子とデドゥセンコさんが一緒に写った写真を母親がSNSにアップしたことなどから、
虚偽申告が発覚。主催者側はタイトル取り消しと、30日に新たなミス・ウクライナを選出することを決定した。

これに対し、デドゥセンコさんはウクライナのテレビ局に対し、虚偽申告を認めながらも、そもそもミス・コンテストの条件は、
婚姻歴があり子供のいる女性に対する差別だと主張。パートナーであり、実業家かつウクライナ大統領府非常勤顧問も務める
ゲナジー・クロチカ氏も「彼女は母親という理由だけで差別を受けた。我々が戦っているのはミスのタイトルの有無でなく、
このアナクロの制度だ」とフェイスブックに書き込み、援軍を送った。

主催者側は婚姻歴などに関する条件は、ウクライナだけでなくミス・ワールドを含む多くのミス・コンテストの条件になっていると反論している。
デドゥセンコさんはパリやミラノなどでも活躍するモデルで、ミス選考の際にはウクライナの伝統的スープの作り方を問う「意地悪な質問」にも、
正確に答えていた。