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偽造免許見抜けず印鑑証明書発行 さいたま市に賠償命令
2018年9月28日 21時03分

偽造された運転免許証で印鑑証明書を作られたうえ土地の所有権を勝手に移転されたとして、さいたま市に住む女性が、免許証の偽造を見抜けなかった市に賠償を求めた裁判で、さいたま地方裁判所は市の責任を認めて700万円余りの支払いを命じました。

さいたま市に住む女性は平成27年10月、市役所で偽造された運転免許証が使われて本人名義の印鑑証明書が作られ、土地の所有権を勝手に移転される被害に遭いました。

その後、裁判を起こして土地の所有権は取り戻せましたが、女性は免許証の偽造を見抜けなかったさいたま市に対し、1300万円余りの賠償を求めていました。

判決でさいたま地方裁判所の齋藤清文裁判長は「市の職員は免許証の真がん判定で疑わしい結果が出たほか、申請用紙に誤った住所が記載されていたことなどから偽造を疑えたはずなのに審査を怠った」と市の責任を認め、これまでの裁判にかかった費用の一部700万円余りを支払うよう命じました。

さいたま市の清水勇人市長は「判決内容を精査したうえで適切に対処していきます」というコメントを出しました。