敬業館を見学する一行=姫路市林田町林田
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 幕末の勘定奉行で、後に造船所となる横須賀製鉄所を建造するなど日本の近代化を支えた小栗上野介(1827〜68年)の顕彰会(事務局・群馬県高崎市)が4日、小栗の妻、道子ゆかりの兵庫県姫路市林田町を訪れた。道子の父建部政醇が藩主を務めた林田藩の藩校や陣屋跡を巡り、そのルーツと人物像に思いをはせた。

 顕彰会は地元住民ら約300人で構成。明治新政府軍に討たれた小栗の墓が建つ東善寺(高崎市)の住職で、顕彰会理事の村上泰賢さん(77)ら4人が訪れた。

 ボランティアスタッフの案内で、藩校「敬業館」を見学。今は梅林が広がる陣屋跡では、復元図をしげしげと見つめ、約260年にわたって一帯を治めた繁栄ぶりに感心していた。

 「後光が差すほどの美人らしく、これほどの歴史を背負ったお嬢さんが、(小栗の)奥さんだったのだと再認識した」と、村上さん。「関西では小栗の功績があまり身近でないと思う。お互いにつながっている歴史を広め合えたらいい」と話していた。(井上太郎)

神戸新聞NEXT 2018/10/4 19:57
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