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テクノロジー
2018年10月4日 / 04:50 / 14時間前更新
アルゼンチンでビットコインATM拡大へ、経済危機や通貨安で
[ブエノスアイレス 3日 ロイター] - 経済危機に見舞われているアルゼンチンで、仮想通貨ビットコインを売買できる現金自動預払機(ATM)が年内、順次導入される見通しだ。通貨ペソが大幅安となる中、同国では仮想通貨市場が拡大しつつある。

仮想通貨ATM専業の米アテナ・ビットコインは先月、ブエノスアイレスのショッピングモールで同国初のビットコインATMの稼働を開始した。

また米オデッセイ・グループは年末までに、仮想通貨ATM150機を導入する方針を表明した。うち80%は2019年1─3月期に、ビットコインを取り扱うATMとして稼働する見通しという。


アテナ・ビットコインは既に、コロンビアでATM12機を稼働させている。同社アルゼンチン業務マネジャー、ダンテ・ガレアッチ氏は、年末までに40%の高インフレ率が見込まれているアルゼンチンの経済危機が、仮想通貨市場に成長のチャンスをもたらしていると述べた。通貨ペソは年初来、対ドルで50%以上急落している。

ガレアッチ氏は、「通貨安で、ビットコイン取引が急増した。ビットコインは通貨価値の防衛に使われており、市場に投資する好機と考えている」と話した。

アテナのATMは仮想通貨を売買できるだけだが、オデッセイのATMは預金や現金引き出し、口座間の資金移動といった伝統的な銀行業務を全部そろえている。

オデッセイ傘下のオクトガンは、今後1年内にアルゼンチンでビットコインの取り扱い可能なオデッセイのATMを約1600機投入する意向を明らかにした。