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会見で全航路運休となったことを陳謝する五島産業汽船の野口順治社長=2018年10月4日、長崎市尾上町の長崎県庁

長崎・五島列島と長崎、佐世保両市を結ぶ定期便など全航路を運休した五島産業汽船(長崎県新上五島町)の野口順治社長が4日、長崎市内で会見し、近く破産手続きを裁判所に申し立てることを明らかにした。負債は子会社を含め約21億円にのぼるという。

2日の運休後、野口社長が公の場に姿を見せたのは初めて。野口社長らによると、1日に2回目の不渡りを出し、銀行取引停止になったという。従業員35人は2日までにほぼ全員を解雇。乗船券を購入していた利用客に払い戻す意向だが、時期は未定という。

野口社長は運休の要因を「資金繰りの悪化」と説明。佐世保―有川(新上五島町)の航路が2015年4月の就航以来赤字続きで、経営を圧迫していたという。

野口社長は「何とかできないものかと頑張ってきたが、残された道は法的手続きしかない」。運休した2日は従業員を確保できずに窓口で対応できなかったといい、「利用者の怒りは十分にわかる。頭を下げても足りない」と述べた。

一方、同社の高速船2隻を所有する新上五島町は、この2隻による長崎―鯛ノ浦(新上五島町)の運航再開をめざして協議を開始。佐世保―有川ではすでに航路を持つ九州商船に増便を要請するなどして、利便性の維持を図りたいという。(堀田浩一)

2018年10月4日23時05分
朝日新聞デジタル
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