名古屋・金山にある米ボストン美術館の姉妹館、名古屋ボストン美術館が8日、閉館する。
名作を求めて開館から約20年間で延べ460万人が訪れたものの、資金難が続き、米館側との契約満了を機に幕を閉じることになった。
関係者からは名残を惜しむ声が上がっている。

「モネの名画や浮世絵など素晴らしい作品を名古屋で見られた。雰囲気のいい美術館だったので、残念」。
先月訪れた名古屋市名東区の女性(57)は閉館を惜しんだ。

米ボストン美術館は、浮世絵など有数の日本美術コレクションで知られ、西洋の印象派の名品も含む50万点を収蔵する。
名古屋館は中部財界が主導して誘致し、愛知県、名古屋市が拠出した基金30億円と地元企業の寄付金を基に1999年4月開館。
自前の所蔵品を持たず、米館から借り受けた作品を展示するユニークなスタイルで、「門外不出」といわれたゴーギャンの最高傑作やモネ、ゴッホなどの名画を紹介してきた。

最終展が行われている名古屋ボストン美術館。ミレーの「縫物のお稽古」を見つめる人たち(名古屋市中区で)
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