半藤一利・出口治明 幕末・明治の人物の評価

伊藤博文
●出口=伊藤は大した力量がなかったからこそ、大久保が生前に考えていたことをそのまま忠実に実行していったのではないでしょうか。伊藤は、亡き大久保が描いた夢を思い出しながらひとつずつ実現していったのだと思います。
●半藤=伊藤博文には坂本龍馬的なところがありますからね。自分には新しいアイデアはないけれど、人の考えたことを実行する能力は高かったのでしょう。折衝の能力もあった。だから一応は大久保の描いた設計図を思い出しながらやっていったのだと思います」。