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旅客機をけん引する車両を遠隔操作 羽田空港で実証実験
2018年10月14日 16時55分

駐機場や格納庫にとまっている旅客機をよりスムーズに動かせるよう、機体をけん引する車両を遠隔で操作する実証実験が羽田空港で行われています。

旅客機は、駐機場や格納庫にとまっていて、みずから移動することが難しい場合、作業員が乗ったけん引車で押したり引いたりしています。

全日空は、このけん引車を遠隔で動かす方法を検討していて、羽田空港で行っている実証実験の様子が報道関係者に公開されました。

実験では、ボーイング737型機が格納庫と駐機場との間を、これまでと比べてどれくらいスムーズに移動できるか確認しています。遠隔操作によって視野が広がり、作業時間を1分以上短縮することや、作業員をこれまでの3人から2人に減らすことも可能になるということです。

全日空は、政府が羽田空港の国際線の発着枠を増やすとしている2020年までに、小型の旅客機を中心にこうした車両を導入したいとしています。

全日空でこの事業の責任者を務める山口忠克さんは「けん引作業をはじめ、地上業務全般の省力化と自動化に努めていきたい」と話しています。